今後世界の気候はどう変化する?年末にかけ、エルニーニョ現象が過去最大に!
2016/02/16
世界気象機関(World Meteorological Organization; WMO)は、今年のエルニーニョ現象が年末までにより強まり、過去最大の規模に達する可能性があると発表しました。
エルニーニョ現象が強まると世界各地で様々な異常気象や現象が起こるとされています。
今後、世界の気候、日本の天気はどうなるのでしょうか?
そもそもエルニーニョ現象ってなに???
そもそも皆さん、エルニーニョ現象とはなにか御存じでしょうか?
最近では、地球温暖化や異常気象の報道が頻繁にニュースなどでも報道されますね。その際にこの言葉は聞いたことがあるかもしれません。
エルニーニョ現象とは、南米のペルー付近の海水温が高くなる現象のことです。エルニーニョと呼べるのは、高水温が最低でも1年程度は続いた状態の時ですね。
数週間程度の温度変化はエルニーニョとは呼びませんので、ご注意を。今日海水浴にいって、海水の温度がぬるかったから、これはエルニーニョだ!とはなりませんよ。
エルニーニョはラテン語で、「神の子」「男の子」という意味です。
この逆で、ペルー沖の海水温が下がる現象のことをラニーニャ現象と言います。こちらは「女の子」という意味です。これ豆知識ね。
エルニーニョ現象が人間に与える影響
海水温が高くなるってことは、地球温暖化と何か関係しているというのは想像できますが、人間には実際にどんな影響が出るのでしょうか。
まず、エルニーニョの地元、ペルーでは、ペルーでおなじみのお魚、アンチョビの漁獲量が低下します。
これは、水温変化による海流の変化によって、普段はえさが豊富なペルー沖に餌が供給されなくなることで、アンチョビが集まら亡くなってしまうんですね。漁業者には大打撃です。
また、オーストラリアやアフリカ、インドネシアなどで雨が降らなくなり、大干ばつが発生しています。飢餓で多くの人が生活に打撃を受けてしまいます。いいこと何もないのか、エルニーニョ・・・・
いえいえ、そんなこともありません。逆にカナダやヨーロッパでは、暖かい冬になるそうですよ。普段は極寒の地もエルニーニョの都市は少しは過ごしやすい気候になるのかな。
では日本にはどんな影響があるのでしょうか?
エルニーニョの年は先ほどの、カナダやヨーロッパ同様、暖冬になる傾向があります。
すでに、この影響は出つつありますね。ここ数日も11月中旬とは思えないほど暖かく、関東圏では日中の最高気温が20℃を超えるところもありました。
20℃というのは例年の10月中旬の気温ですよ!かなり暖かい。外に出かける機会も増えるかもしれませんね。
寒さが苦手な人にとっては、暖冬は心強いですが、経済や生活への影響も結構あるんです。
まずは花粉が通常よりも早く飛び始めてしまいます。これはつらい・・・・
また、暖房器具や冬物衣料などの売り上げはかなり落ち込むでしょう。
ユニクロが感謝祭を開催するのが決まっていますが、売り上げはどうなることやら・・・・
幸い日本はアフリカやオーストラリアのように生活が危ぶまれるほどの影響はありませんが、少なからずデメリットもあることを知っておくとよいかもしれません。
冬物を扱う業界の方は、来年のボーナス減るかも・・・・泣